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CA-3000 (C)(P)Campanilla 2000 ¥2800
Grabado en Salon de los Torreones<Villa de Navas de San juan>
en el dia 5 de Mayo de 2000. (ライブ録音につき、聴衆による雑音がありますが、ご了承下さい。)
ギターとピアノ。どちらも自分だけで豊かなハーモニーを響かせることができる楽器...、たった一人の独奏も他の楽器や歌の伴奏も巧みにこなす。そんな優れた機能を同じように備えたギターピアノのアンサンブルは、18〜19世紀の半ばまでしばしば行なわれていたのだが、以後はあまり耳にする機会がなくなってしまった。豊かな音量と華麗なテクニックでコンサートホールへ活躍の場を求めていったピアノに対し、ギターは常に弾き手の側にあってつつましく愛されることを選んだ。その結果、今日では2つの楽器のキャラクターはずいぶんと違ったものになってしまった。そのギターとピアノが幸福な再会を果たしたと言えるのが、手塚健旨のギターと高木洋子のピアノによるこのアルバムである。ギターとピアノのアンサンブルで最も素敵なのは、2つの楽器がお互いに和音で相手の伴奏をすることができるという点だ。主役とサポート役を自由に行き来、交代しつつ、重ねられた和音やアルペジョの音色に微妙なブレンドを醸し出す。他の楽器のデュエットではそうはいかない。ギターピアノがともにハーモニーをつくれる楽器だからこそである。音量の差がありすぎるということで、しばらくその魅力を忘れられていたこの組み合わせ。しかしそれぞれの楽器を愛する優れた奏者2人が歩み寄れば、ギターとピアノはかくも素晴らしいパートナー同士となる。このアルバムはそのことをライブ録音の温かみとともに伝えてくれる。
高橋 望(音楽評論家)
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